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人生は波乱万丈2  大学の同級生が3人逮捕された話

ちょっと前に、30代になって同世代の主に芸能界の人が波乱万丈になっていることが少なくないことを書きました。

なにも人生山あり谷ありなのは派手な芸能界だけの話ではありません。一見、そんな浮き沈みの激しい人生と無縁そうなエリートやインテリ層といった高潔な人たちにも言えます。

 

ハーバードの卒業生の末路

企業におけるイノベーション研究で有名なハーバード・ビジネススクールのクレイトン・クリステンセン 教授は、最近は学術的な論文だけでなく、ビジネスマンのより幸せな生き方について人生論についても唱えています。その人生論の中で自分の周りの多くの人たちが華やかなエリートの経歴を持ちながら、なかなか幸せな人生を築けないでいるエピソードを紹介しています。

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例えば、クリステンセン教授の教え子たちにも当てはまります。ハーバード大学では節目ごとに、同窓会があるそうです。卒業後の翌年、3年、5年後の同窓会では、たいていの教え子は20代で大手企業の管理職だったり、会社を設立していたりと、それはもう華々しいキャリアで社会で大活躍しているそうです。

ところが、10年後、15年後の同窓会になるとその状況は少し変わってきます。もちろん成功している人もいますが、仕事と私生活のバランスで体を壊す人や、妻や子供との間で大きな問題を抱える人、その結果、離婚や家庭崩壊の危機に直面している人も多いそうです。

 

同級生は3人逮捕

クリステンセン教授自身もハーバード大学の卒業生ですが、仲の良かった同窓生の3人は逮捕されています。

その中の一人に、エネルギー取引やITビジネスの企業で不正取引がきっかけで2002年に全米史上最大規模の企業破たんしたエンロンのCEOがいます。クリステンセン教授が学生時代に個人的につきあっていたときは、頭脳明晰で、努力を惜しまない人だったそうです。卒業後はコンサルタント会社マッキンゼーに入社、史上最年少でパートナーに昇格し、一億ドルを超える年収でエンロンのCEOとしてスカウトされたという、絵に描いたような輝かしい人生。しかし私生活は破綻し、最初の結婚に失敗、事件後は14年間刑務所に入っています。

残りの2人は、不正取引や政治家になってセクハラで逮捕されてしまったそうです。

もちろん、みな学生時代からクラスの人たちの信頼が厚く、リーダーシップを取っていた人たちで、間違っても不正などしないであろう、と思うような高潔な人たちだったそうです。

 

 

どうして、こうしたことが起きてしまうのか。

クリステンセン教授は、敬虔なクリシチャン(モルモン教徒)で、超ウルトラ真面目な人でもあるので、より良い人生を送るためには「何を自分の人生の物差しにするのか」ということを新しい学術テーマのように研究し始めます。

その結果、クリステンセン教授は、すごくざっくりまとめてしまうと「家族を大切にすること」の結論に至ります。

クリステンセン教授はこの人生論についてハーバードを巣立つ卒業生へのスピーチや「イノベーション オブ ライフ」という本、またインターネット上のエッセイなど色々な媒体で発表しています。

非常にまじめ過ぎて、読んでいて時に笑ってしまうこともありますが、とても紳士的で優しく誠実で感動します。

興味をお持ちの方は、ネットで「クレイトン・クリステンセン」「人生」で検索してみてください。

個人的には、東日本大震災の際にとある日本人に送った手紙がとても良かったです。

 

追記

これを書いて約1週間後にカルロス・ゴーン氏が捕まりました。

ぜひ、ゴーンさんにクリステンセン教授の本を読んでいただきたいです。