男が磨く恋愛セオリー 高級時計を買う男性にモテるヤツはいない 

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人生で(多分)一度しか会わなかった記憶に残る人々の話①昼下がりの銀座でワークアウトする女性

通勤、通学、散歩、旅路、海外・・・。私たちは毎日のように、数多くの人と出会います。
たいていの人はおそらく一生に一度しか会わないのかもしれません。

けれども、そのたった一回の出会いの中に一生忘れることができないくらい強烈に記憶に残る人達がいます。

そんな名前も知らない一期一会な出会いについて(不定期に)紹介していきたいと思います。

記念すべき第一回は、絵になる街、銀座での出会いから。

 

昼下がりの銀座でワークアウトする女性

 30代初めの頃、ハローワークで貿易実務の資格を取得して海運業界に再就職をしました。仕事の内容は、船積み貨物を持つ顧客を探す法人営業。

 

毎月末になると、普段船を利用してくれる客先にヒアリングをかねて、お礼としてクオカードを手土産に営業周りしていました。

 

クオカードの購入先は、決まって当時のプランタン銀座。

 

銀座は、勤務先の神谷町から日比谷線で4駅で10分以内。当時の取引先も東京駅近辺に多く、購入先として丁度良かったのです。

 

マロニエ通りに面したパリ出身のプランタン銀座は女性のためのデパートでした。

 

当然、平日の昼下がりのプランタン銀座には、20代から30代の女性がほとんどで男性客など皆無でした。

そのため、その日もいつもエレベーターに直行し、5階の金券売り場に向かう時でした。

ものすごい美人が乗ってきたのです。5階を押すと彼女も行き先が同じ。

黒のスポーティなタンクトップを着こなし肩甲骨が美しいその女性は、スニーカーを履いていました。

おそらく同じフロアにあるスポーツジムに行く途中のようでした。

 

ところが、そのエレベーターは5階には向かわず、地下1階に降りてしまった。

「あっ(いけね)」って思ったその瞬間、その美人がこちらを振り返り罰の悪そうなそして少しお茶目で大人っぽい笑顔で、

 

「まちがいちゃいましたね(ニコッ)」

 

と声をかけてきたのです。

 

この笑顔で日々蓄積されていた疲れとストレスが全身から一瞬にしてに発散されました。

 

その笑顔を余韻に銀座駅内のスターバックスでコーヒーを嗜んだことを今でも鮮明に覚えています。