マッチングアプリを使いこなして1か月で20人以上婚活した友人の話
以前に「マツコの知らない世界」では「マッチングアプリ」の達人が紹介されていました。現代は想像を超えるくらい婚活ブームらしいです。
そこで今回は、30代後半の自分の身の周りの婚活事情について書きたいと思います。
「ペアーズ」、「ツヴァイ」、「楽天オーネット」、「tinder」、「えんむすび」...。
30代半ばから後半の独身同世代の友人と合うと、たいてい婚活の話になるのでこの程度は知っていました。
しかし今はこうした比較的正攻法のアプリではとどまらず、料理を一緒に作ったり、趣味のイベント、ボランティアなど体験と出会いを融合させたものもあれば、プロフィール添削やアドバイス、プロフィール写真撮影サービスまであるのだそうです。
まさに、就活になぞった「婚活」だなと関心して見入ってしまいました。。
自分の身近な友人の中にも、マッチングアプリの達人が2人います。
1人は真剣に結婚を考えていて、1人は完全に遊び、というか単純に下心ありな出会いが目的です。
前者の真剣な婚活目的の友人は、海外駐在経験が長く、多忙な出張生活に重ねて恵まれた駐在手当でプチリッチ生活をしているリア充男子。気が付くとシングルで40近くになっていたという経緯。
コロナで昨年の1月に日本に一時帰国したつもりが、想定外に海外に戻れなくなり、これを婚活の絶好のチャンスととらえ、短期集中で複数のアプリに登録したそうです。
そんな比較的高スペックで真面目な彼は、始めた当初は「何人『いいね』がきた!」とか喜んでいました。
そんな初々しい喜びも束の間、やがて在宅勤務という非日常勤務形態を上手く利用して婚活に没頭することで、完全に攻略。もともとスペックも高いこともあって、すぐに何百人の「いいね」を獲得し、いわゆる「人気な男性」としての地位を着くことができたそうです。
多い時には、なんと1か月に20人以上も会った月もあったとか。
平日の夕食で1人、週末は、ランチ、午後のお茶、夕食と1日に3人と会食する体制。
もともと都内の移動範囲が渋谷とか原宿だったのに、婚活を始めてから妙に銀座と恵比寿のレストラン事情に詳しくなっていました。特にイタリアン。
彼曰く
「和食は天ぷらとか鮨とか専門料理店になってしまうし、全般的な懐石料理は敷居が高い。フレンチも勝負感ありすぎるし、初めてには向かない。食材も豊富でお酒も美味しいプチリッチなイタリアンのコースが一番お見合いに向いている」のだそう。
お気に入りのお店は何回もお見合いに使うそうで、毎回初めて予約したようなフリをするとき、少し罪悪感を感じるそうです。
勘定にも彼の流儀は徹底しています。
デザートとコーヒーが終わりかけた頃に必ず一言
「お手洗い大丈夫ですか」
と声をかけると、100%女性はトイレに行くそうで、このタイミングを狙って支払を終わらせるのが一番スマートなのだとか。
まさに達人、歩く「東京カレンダー」です。
ただ、人気になると新たな問題を生み出すようです。
選択肢が増える事で、異性に求めるものが高くなる結果1人の女性を選ぶ決断に優柔不断になったり、ほぼ迷路に迷い込んでいました。
この頃、彼と電話するとよく、
「(今回会って)俺分かったわ。勉強になったわ。一番大事なのは、、、」
というフレーズを頻繁に聞くようになりました。
個人的には「勉強代払い過ぎでは?」と突っ込みたくなりますが、婚活を真剣にしている人ほど「わかってない」ってキレられる恐れがあるのであえて聞くことに徹していました。聞くことが大事なのだと思います。
最終的に、2カ月ほど前にその友人から正式に付き合う女性を決めた連絡を受けました。
(なぜか)2度ほどお会いする機会があり、確かに彼の言う通り、勉強した成果として素敵な女性でした。
本当に結婚に向けて頑張って欲しい。
ただ、スムーズには行かないようです。
空の交通が徐々に緩和されることで、12月に駐在先の中国に戻ることが決まったそうです。
今後どのような展開になるのか、他人事ながら心配になります。