男が磨く恋愛セオリー 高級時計を買う男性にモテるヤツはいない 

日々の些細な習慣から趣味、恋愛観など、できる限りイラストと共に「モテる技術」を追求するブログです。

人生で(多分)一度しか会わなかった記憶に残る人々の話② 教習所で出会った切羽詰まった男の話

たった一回の出会いの中に一生忘れることができないくらい強烈に記憶に残る人達がいます。

そんな名前も知らない一期一会な出会いについて(不定期に)紹介していきたいと思います。


引き続き第2回は、学生時代に出会った切羽詰まった学生について。

 

忙しい時ほど空いた時間を有効に使い、時間に余裕のある時ほど無駄に時間を過ごしがちになってしまう、よくありがちな生活スタイル。

特に大学時代、そんなルーズな生活に陥った人は多いのではと勝手ながらに推測します。何もかもガッチリ組み立てられた高校生活、受験を乗り越えて初めて手に入れた自由、長すぎる長期休暇をうまく活用できず、ついついダラダラとした生活をしてしまう。

例にもれず、まさに自分自身もそんな生活を送っておりました。

あっという間に就活準備といってもこれといった強みもない、資格もない、とりあえず車の免許(ATのみ)だけとろうとしたのが3年の夏

(履歴書にAT免許のみとはなんと頼りないことか)

 

大学の授業は比較的真面目に出席していたので、免許に充てる時間はたっぷりあり、最初は実技も筆記も出だしは高い出席率でした。

しかし次第に飽きてきました。

一度行かなくなると足が一気に止まり、ダラダラ。時間があっても面倒くさくなり、気が付くと、教習受講期限のギリギリ1週間前になってしまっていました。

追い詰められたテスト前のダメ学生のように最後の一週間は毎日のように教習所に足を運びました。

通常、ネットで予約してから教習所に行くのですが、期限の迫った教習生は予約なしのままキャンセル待ちの列を作って、今か今かといら立ちと焦りの中でスタンバイしています。


そんな切羽詰まった緊張感溢れるキャンセル待ちの列の中で、たまたま隣に座った同年齢くらいの学生と話すことになりました。

 

「(免許講習の受講期限)いつまでですか?」と学生。

 

「いやー、あと1週間。ヤバイですよ。」と私。

 

「え?いいじゃん。俺明日までだよ。ヤバイよー」

自嘲気味に笑いながら学生は話します。

 

あまりにもギリギリ過ぎて、つい笑ってしまったのですが、 なかなか人当たりのいい人で、打ち解けて、あれこれ話し始めます。聞くと専修大学の4年生だそう。

 

「ホントは免許どころじゃないんだよ~。」(学生)。

「実はさ、単位取得に追い込まれてさ、簡易なカンニングペーパーを作って大学の友達とシェアしてたんだよね。そしたらさ、案の定バレちゃって。。。でさ、教授に聞かれたの『こんなこと他でもしてないよな?(怒)』って。もちろん、そんなことしてませんって即答したんだけさ、、、友人の方がビビっちゃって、俺がしてないって答えた直後、隣で『ハイ、他の試験でも(カンニング)しています。』って答えちゃうのよ。。それで、全部また再試。俺卒業も免許もヤバいよ~」

 

人は、自分より不幸な人を見ると安心するというけれど、安心を超えて、申し訳ないけれど、爆笑してしまいました。

 

結局、彼は免許も卒業もできたのかわかりません。

 

ただ、とてもコミュ力が高い人当たりのいい青年だったので、きっと乗り越えて今は立派な社会人になっているんだろうなぁと思います。