テーブルマナーはスマートに 「ティファニーのテーブルマナー」から基礎を学ぶ
伊丹十三監督の映画「タンポポ」(1985)にテーブルマナーを扱ったコメディシーンがあります。
ホテル内で実施しているテーブルマナー教室で「スパゲティーを食べるときは音を食べてはいけません」と講師が教えるすぐ横のテーブルで西洋人の男性が豪快に音を立ててスパゲティーを食べて、マナー教室が気まずい雰囲気になってしまいます。
結局、生徒も先生も同じように蕎麦のようにを音を立ててパスタを食べて滅茶苦茶になります。気取ったテーブルマナーを小馬鹿にしたシニカルなお笑いシーンです。
日本では、今やパスタすら家庭料理化しているのでテーブルマナーは以外と自然と身についているものです。
それゆえ、なんとなく理解しているだけではっきりとはわからず、いざ高級店でデートとなった時はちょっとマナーに戸惑ってしまうこともあります。
そんなマナーのちょっとした確認に役立つのが「ティファニーのテーブルマナー」です。
1969年に出版されたベストセラーのマナーブックです。親の世代では超有名な本だそうで、家族はみんな知っていました。女子大の家政科とかでも授業で使ったりとか。
着席から、コース、魚、肉、サラダ、デザートと一通りテーブルマナーを簡単に解説しています。ほとんど説明が1行か2行。絵がとてもスマートでシンプルで洒落っ気たっぷりなので、それを見ているだけでもとても楽しいです。
ちなみにアスパラガスは手で食べていいとか。
去年見た大好きな映画「ファントム・スレッド」(1950年代ロンドンで活躍するオートクチュール・デザイナーのお話)で主役のダニエル・デイ・ルイスは確かに手で食べておりました。
この本、贈り物としても喜ばれるのだとか。
結婚式の引き出物の1つにあったりしたらめっちゃおしゃれかも。
おすすめです。