スウェーデンと日本の弁当と恋愛について
最近yahooニュースで、スウェーデンの子供たちの昼食のお弁当についての記事がありました。
そこに紹介されていたスウェーデンの子供たちのお弁当の大半が、食パンとチーズとハムと市販のヨーグルト、たまに不味そうな生野菜、果物。チーズとハムは食パンに挟んで食べるのでしょうけれど、サンドイッチにすらするのが面倒だという雑なものでした。
その昼食には洗練されたデザイン大国の影も陰りありません。なんでも最先端、洗練されたイメージの北欧も全然すごくない点があるんですよっという趣旨で紹介された記事でした。
ハムとチーズ一緒に挟むな
実は半年ほど前にオランダ出張の際に、同じような食事の経験をしました。
民家風のホテルの朝食も出張先の会社の昼食もハムとチーズとパンのみ。しかもパンとハムを一緒に挟んで食べようとすると、本来はハムとチーズは別々に挟むものだよ教わりました。理由はそうすれば、ハムサンドとチーズサンドの2通りの食べ方ができるからだとか。
さすが英語で割り勘のことをgo dutchいうだけあってケチだなと思いました。しかし、こんな質素でも寒いヨーロッパであれだけ大きな体に育つのだから、なんて効率のいい体なのかと感嘆します。それゆえに飽食の国アメリカに移住したヨーロッパ人は太るのはしょうがないのでしょう。
凝りに凝った日本の弁当
他の国はどうなのかと調べてみると、同じヨーロッパ人でもイタリア人はよくお昼に手持ちのパスタを食べているそうです。昔一緒に住んでいたフランス人は部屋でクレープを食べていましたね。どれも美味しそうですが、日本のお弁当のようにおかずが何品もあるわけではありませんでした。
こう色々みてみると日本のお弁当はハイクオリティだなと思います。凝ったお弁当とか海苔でアニメのキャラの似顔絵とか描いてますし。最近では世界中でも日本の弁当って驚かれているんですね。
実際にフランスのパリでは日本式のお弁当屋さんがひそかに人気を集めているそうです。この店主のフランス人女性がお店を開いたきっかけは、高校生の時に日本に留学した際にホストファミリーのお母さんが作ってくれたお弁当が忘れらなかったからだといいます。
ああなんて日本は素敵なんだ、って安心する話ではありません。
このお弁当文化、実は日本人男性がモテない一つの理由にもなります。
多くの女性にとって、お弁当作りは大変な家事の一つです。ママの間で競争したりしているのですからちょっと行き過ぎだと思いますが。
日本の女性でさえ、結婚したらお弁当作りって大変と気が重いのですから、海外の女性なんて、こんな面倒なのあり得ないって感じでしょう。お弁当を外国人のかわいい子に要求したらかなりの確率でうまくいかない気がします。
一方、日本の女性にとってはこの文化、荷が重いといってもモテる要素の一つになります。外国人の彼氏にタコ足のソーセージ、ウサギのりんごを切ってお弁当を作ってあげたら感動するでしょう。
単純にお弁当文化っていいなって思うのではなく、もうちょっとシンプルでもいいかなって昼食の在り方を考え直してみるのはどうでしょうか。でもスウェーデンやオランダみたいのは嫌ですけどね。