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さらに大ブレイクの予感   平塚で 超話題の金魚絵師 深堀隆介の展示会を見てきました 

先週末、超話題の ”金魚絵師  深堀隆介展 平成しんちう屋展” を見に行ってきました。

えっ、ちょっと待って誰それ?っていう人いますよね。実は自分も行くまで知りませんでした。

 日曜の猛暑の朝、母からいきなり「どっか海の近く連れてって」と電話があり、急きょ海岸周辺で観光できるところを探していたら平塚市立美術館でこの展示会がやっていまてタマタマ知っただけです。

でも美術館に行っていきなり驚かされました。一地方都市の公立美術館の展示会なのに、チケット購入に20メートルくらいの結構な列ができてました。

 

深堀隆介は、透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描くという独自の斬新な手法で注目を集める若手の現代美術家です。ここ数年は結構テレビなどのメディアでも紹介されているそうです。

そんな時の人なのですが、今回の展示会は実は深堀さんにとって初の公共美術館の展示会だそうで、初期作品から最新作のインスタレーション《平成しんちう屋》まで約200点を展示するといったかなり力の入ったものでした。

 

なんといっても代表作は一升の中に泳ぐ金魚です。

 

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樹脂作品 金魚酒   深堀隆介オフィシャルサイトより



 

アーティストとして鳴かず飛ばずだった若い頃に、たまたま店じまいした金魚屋からもらってほったらかしていた水槽内の金魚からインスピレーションを得た作品シリーズです。本人は、この作品の生まれる前にはアーティストの廃業まで考えていたそうで、金魚に助けられたことから「金魚救い」なんて洒落たことも言っています。

 

本人が2.5D(次元)と謳っているだけあって、透明のプラスチックの中にアクリル絵の具で描かれている金魚は超立体的かつリアル。動いていないから生物じゃないって確認できるクオリティ。

升の作品の他にも、大規模な作品も多く、大きな網で大量の金魚を掬っている作品や お風呂のたらいの金魚の作品は、金魚の絵が透明樹脂に色々な断面で描かれていているので、より立体感が増していて面白い。

テーマが金魚という身近な生物なので、見ているとインテリアとして玄関とか家に飾っておきたいなーと思ったりします。

メインのインスタレーション「しんいちろうや」は、縁日の金魚すくいの屋台を舞台にとにかく金魚のオンパレードで迫力がありました。

 

 ただ、ちょっとだけケチつけちゃうと、少し微妙な点もあります。初めての展示会ということで力が入り過ぎていたのか、金魚シリーズが生まれる過程での試行錯誤したデッサンや美大時代の作品?(それ以前の深堀作品の違いを見せたかったのかな?)が展示してあるのはちょっといただけなかったかな~。

デッサンはお世辞ともあまり上手くないのと、偉大なアーティストっではない限りそこまで過程には興味ないかなーと、いじわるく思ってしまったり。

 

 性格が悪いので最後に難癖つけてしまいましたが、とはいえ、深堀隆介さんの展示会、見る価値はあります。平塚での展示は今週末までですが、各地を巡回する予定だそうです。

金魚っていうテーマ故に夏は毎年話題になりそうだし、ディスプレイの仕方によってさらに大きな進化をする気がします。個人的には、青山とか丸の内とか天井が高いビル内とかで展示したり光を上手く利用したりすると面白そうだなーなんて思います。

 注目です