男が磨く恋愛セオリー 高級時計を買う男性にモテるヤツはいない 

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メガネのレンズが昔より傷がつきやすくなった理由

最近、メガネ2つ分のレンズを交換しました。理由はなんてことはありません。今使っているメガネのレンズが傷だらけで曇ってきたから。新しいメガネ買うよりも、お気に入りのフレームを使い続けたいし、もう一個はGW中に海外旅行して新しいフレームを購入したからです。

そこでふと、メガネのレンズって昔に比べて傷がつきやすくなっているような気がすると思い、ちょっと真面目に実際のところどうなのか考えてみました。

 

まず一番最初に検証すべきは、販売しているレンズのクオリティの劣化です。何より

自分が使い始めた20年前頃のメガネと今の価格は3倍から5倍違うので大いに劣化の原因として考えられます

20年前くらいまではメガネが2万~4万円くらいするのは当たり前で、安いメガネを買いに行くなら韓国旅行というくらいでした。福岡とかに住んでいる人は、船で韓国言ってメガネ買ってくるなんてニュースもありました。

それが、あるときからzoffだったか、日本でもメガネの価格革命が起きて、今ではどこでも5000円で買えるようになりました。

気軽に購入できるおかげでメガネがファッション化し、かけているメガネ以外に複数所有することも当たり前になりました。時代が経つにつれて、非球面レンズ対応などのサービスも充実し 「今まで高かったのってなんだったの?レンズもいいし、昔ながらのお店で買う必要なんてないな」なんていうのが大半の人の思いだと思います。

ニュースなどでは、安くなった理由は、中国製フレームだとか、人員削減だとかビジネスモデルの変化と言っていますが、製品そのものの質は本当に下がっていないのでしょうか。

 

プラスチックフレームが主流に

まず、メガネが安くなってからフレームのトレンドがそれまでの金属製からプラスチックフレームに変わっています。

もちろん太いフレームの方が色とか形とかのバリエーションが増えるのでファッション性が高いともいえますが、コスト面から考えてみると、チタンなどの金属よりはるかに安い素材だといえます。もちろん金属フレームも扱っていますがちょっと高い設定になっています。

また、レンズの周りをがっちり固定できるプラスチックフレームを使うことでレンズを守ることができます。ついでにフレームの厚みでレンズの厚さもあまり気にならないので、薄型レンズにする必要性がなくなります。

つまり結果的か意図的かわかりませんが、プラスチックフレームがスタンダードになったことで、レンズの品質の劣化をカバーできているのです。

 

扱うレンズの種類が少ない

では、プラスチックフレームがレンズの品質の劣化をカバーできることはわかっても、実際昔に比べて劣ったレンズを使用しているのかという疑問が残ります。

これは、ほぼYESといえます。

20年という時間の経過によりレンズの進化もあり昔より比較的安くなっていると思いますが、やはり安いメガネ屋さんのレンズは安いレンズを使っているように思われます。

まず第一にレンズの薄さに関係する屈折率が違います。高い屈折率にしようとすると多くの安いメガネ屋さんでも別途プラス料金が発生します。

次に、レンズの種類に非球面というのがありますが、安いお店では「片面非球面」しか扱っていません。一方、従来からある昔ながらのお店では「両面非球面」も用意しています。

次に傷防止のコーティングです。これも安いメガネ屋さんでは、なかったり十分じゃなかったりします。

最近ZOFFではSUPER HARD COATという傷や汚れに強いコーティングをオプションとして始めました。たぶん、傷つき易さはユーザーがなんとなく感じていたのかもしれません。

 

さらに、結構しっかりしたメガネ屋さんにはプラスチックだけでなく、ガラスのレンズも対応しているお店もあります。

メガネ以外の光学顕微鏡やカメラなどのレンズがガラス製のように、ガラスレンズの方がクリアな視界となり、レンズの寿命もプラスチックの3倍くらい長いそうです。

ただし、重さがネックで大半の量販店では扱わなくなっているようです。

 

こういう風にして検証してみると、高いものにはそれなりの高い理由があり、安いのも訳があるんだなということがわかります。

そしてなんかこれを読むと、安いのが悪いのかって思ってしまうかもしれませんが、決してそんな訳ではありません。色々レンズの違いなどあるかもしれませんが、それは結構些細な違いなんですね。

それは例えてみれば、ダウンジャケット大好きな男性がみたら、ユニクロと海外メーカーのダウンの品質についての違いにこだわりがあるかもしれないけれど、特に興味のない人が比べたら「たしかにちょっとは違うけど」程度、プラダのダウンもユニクロに間違えちゃうかもしれない、そんなレベルなのかもしれません。

たいていの人にとって、眼鏡に対してそれほどこだわりのある人はいないわけで、だからこれだけ安い眼鏡が定着しているんですね。

実際便利だし、自分自身もこれまで何個も作っています。

でもあえていうのなら、2つ安い眼鏡を持っているなら、さらに1つ勝負用、ドレス用の眼鏡は別途、ちょっと高級店で買ったモテ用があっていいのかななんて思いました。