釣った魚に餌をやらない男
「快楽とは誰かを愛することだ」
「誰かに愛されるよりはずっとましだ」
果物をおもちゃにしながら卿は答える。
「愛されることは厄介このうえもない。人間が神を扱うのと同じ流儀で、女性は我々を扱うのだからね。女性は男性を崇拝し、その挙句何か自分たちにしてくれと言ってはいつも男性を悩ませている」
「しかし、女性が要求するものは、女性がまず男性に与えておいたものだと僕は思う」と若者は演説口調でつぶやいた。
「女性がまず男の心に愛を植え付ける。だからそれを取り戻す権利が女にはある」
「確かにその通りだ、ドリアン」
オスカー・ワイルド 「ドリアン・グレイの肖像」
フランスの詩人ボードレールの有名な言葉に 「結婚は人生の墓場である」 という名言があります。
結婚が男性にとって人生の終わりであるのは、多くの男性が女性を減点主義で判断する傾向が強いことが起因しているでしょう。
女性はどうしても男性よりも外見が美しいために、男性にとって出会った時の印象がこピークになってしまいがち。そこから実際に付き合い始めると、女性に対して抱いたイメージの相違だとか生活感がマイナスになり、さらには老化があるわけです。
一方、女性は外見だけで男に一目惚れするのではなく、もっと現実的で徐々に色んな側面からじわじわ男性を好きになっていく。好きになるには理由が必要だから誕生日でもお祝いでも、自分が大切にされるお祝いされる記念日が大好きなわけです。
だから男性は、そんな女性をずっと愛し続ける忍耐が必要で、やはり最後は気力、体力が大事だなと思います。女性にとって一番最悪な男性は「釣った魚に餌をやらない男」なんですから。
愛する男性になることが、男性の幸せの道のようです。