モテる婚活写真と絵画の関係の秘密 その2 レンブラント編
パスポート、免許証、社員証、SNS、、どれをとっても気に入ったポートレート写真をもっていない人は多いのではないでしょうか。
自分の顔を公開する場所は増えたけれど、自分の顔を綺麗に見せるコツはあまり一般化されていない。デジタルカメラの性能は上がっても、自分の顔へのチェックは誰もが世界で一番厳しいから、普通に撮るだけでは満足は得るのは難しい。
以前に、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」に隠された美人技法をご紹介しました。
となると2回目となる今回は、同じオランダ出身の光の画家、レンブラントの技法を紹介したいと思います。
実は、レンブラントの光の使い方は、プロの写真家がポートレイトを撮影する基本撮影方法の1つとして広く知られています。
その名もなんと「レンブラント・ライティング」。そのままです。
細かくみていくと色々光の使い方に微妙な違いがあるレンブラント・ライティングですが、最も基本的なものは対象の斜め上から照明一灯を照らし、反対側にレフ板一枚で作るだけ。簡単で経済的な照明法でもあります。
特徴は何と言っても、片側の目の下の三角形です。
下の女性の写真の左目の下を見てください。ほっぺに逆三角形の光があたっていますよね。これがとってもかっこよく見せるのに効果的なんです。レンブラントが発見したのはこの光の使い方。
よく見ると光のあたっている右側の目は白い点の光が入っていますから、この写真にはフェルメールとレンブラントの2つの技法が集約されています。
(美術って、実はこういう技法の発見による積み重ねなんです)
注意が必要なのは、レンブラント・ライティングの撮影方法は、ドラマチックな撮影方法なので、どちらかというとSNSや何か記念のアルバム作成の時に向いていると思います。一方で正式なID写真として使うとちょっとナルシスティックというか、あまりお勧めできません。
ただなぜか建築家ってレンブラント・ライティングが好きですね。建築家の自己紹介の写真ってレンブラント・ライティングが多いんです。職業柄、光を意識しちゃうんですかね。
みなさんもぜひ試してください。
写真テクが一歩前進した気分になりますよー。