まず声から改善!モテる男は「声」が違う
「モテたかったら大きな声を出した方がいいぜ」
モテ男の友人はかつてこんなことを言っていました。
実際に彼の声は大きい。正直うるさいくらいで、飲みに行くときも店によっては注意されることもありました。
30歳も過ぎれば無駄に声が大きいより、少し声が小さいくらいな方が落ち着いた感じもします。けれども、声の大きい男性より、声の小さい男性の方が独身率が高い気がするのは気のせい?
野獣を倒すことも可能
声を人の印象やイメージに大きな影響を与える要因として第一に挙げる人は少なくありません。
ダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんは、だいぶ前から動物の強さは声によって決まるとテレビで熱心に語っていました。山奥で熊に遭遇した際に、熊より低い声で叫んだ結果、熊が逃げていったという自身の経験に基づいた考えだそうです。
確かに大きい動物や強そうな動物なほど声が低い傾向にあるような気がしますよね。さらに、人が驚いたりおびえたりする際には高い声になることを考えるとあながち当たっているかも知れません。
「恐ろしい形相」や「目で殺す」なんて言うように、顔で勝負する言葉はたくさんあるけれど、寺門ジモンさんのように声色で動物を負かす力があるのならば、声には異性から好感をもたせる力があると思っても不思議ではありません。
産声は惹きつけるために練習している
俳優の武田鉄也さんは、一歩進んで理論的に声が人間が使いこなす最強の武器だと色々な場で力説しています。
面白かったのはラジオ番組で紹介していた「『声』の秘密」という本についてです。
著者はBBCテレビに勤務経験のあるイギリス人ジャーナリストで、声の持つ影響力や効果について色々なアプローチで研究しています。
その本の紹介の中で個人的に興味深かったのが、赤ん坊の産声についての話です。
実は、母親の気を引くために赤ちゃんは生まれる前から子宮の中で産声の発生練習をしているのだそうです。
面白いことに世界共通で産声の音はほぼ例外なく「ラ」だそうで、これは人間にとって心地のいい音らしい。オーケストラがチューニング(音合わせ)の時にこの音を基準にしているのは、偶然ではないかもしれません。
他にはKY(空気が読めない)と声の関係性についてのエピソードも興味深いです。著者よれば「空気が読めない」とは、本当は「空気」ではなく「声色」が読めないのだといいます。性犯罪者の多くは、女性の拒絶反応や恐怖としての声色が誤って喜びの声に聞こえてしまい、それが犯罪の一つの要因になっていることが統計的に明らかになっているそうです。
こうしてみると、普段あまり注目されない声の重要性に改めて気が付きます。
けれど、肝心のモテるためには一体どんな声をすればいいのでしょうか。
モテ男の友人のアドバイス通り大きな声にすればいいのでしょうか。電車内の週刊新潮のつりざし広告「女性に恨まれない『モテる秘訣』」と田中角栄の特集がありました。田中角栄もダミ声で大きな声でしたよね。確かにできるだけ大きな声にしてみるのもいいかもしれません。
けれど、もっと効果的な方法はないでしょうか。どうせなら大声より美声がいいですよね。
個人的には「歌」の練習がいいと思います。というのも、あらゆる芸術家の中で、歌手ほどモテる職業はありません。どんなに人気のある漫画家も画家も超絶上手いピアニストも、そこそこ有名なポップスのボーカル以上にはモテない。古今東西、歌の定番がラブソングが多いのも多分偶然ではないですよね。
モテるためには、まずカラオケに行くのはどうでしょう。