バカ男は死ぬまで美人好き 女の人は誰が好き?
「幼稚園から始まって小、中、高、大、その後ずーっと男が好きなのは、何がどうであれまず第一に可愛くてきれいな人だ。美しい人、美人が好き、これはもうほぼ一貫して決まっている。これってどういうことなんでしょうね?面白くないというか、芸がないというか、ひょっとしたら男はバカなんじゃないかと思う。」
元雑誌モデルで哲学者という異色な経歴を持つ才色兼備な池田晶子さんは、著書「暮らしの哲学」の中でかつてこんなことを言っていました。
確かに。
思わずうなずいてしまいます。
男はとてもシンプルでバカです。死ぬまで一貫して美人好きです。異性を見る時、女性の中身は大事だけれど、やっぱり容姿を気にしてしまうというのが大半だと思います。
それに比べて女性はなんて複雑でしょうか。例えば物心ついた10代前半?から30歳くらいまでにどれだけ男性の好みが変わるのでしょう。
小中学生の時、モテた男の子は決まってスポーツ万能な子でしたよね。花形はサッカーとバスケ。なぜかこの2つには容姿のいい男子も多いんです。高校に入っても、スポーツ男子は変わらず人気ですけれど、一部の文化系男子も異性の対象として人気が出始めます。一番わかりやすいのがバンドマンなど軽音系です。この頃は一番音楽に夢中になるころですからね。
ところが、大学に入るとこれが極端に変わります。スポーツ系が一気に後退し、頭脳系男子の時代の到来です。とにかく高学歴になればなるほどモテる。そのおかけで、今まで地味一辺倒だった真面目君が大学デビューを果たすきっかけになります。ついでに高校までオタク扱いの美術系も一部で人気が出ます。美大生となると尊敬までされます。それまではタダの漫画やアニメのオタク変人扱いが大半なんですけれどね。
社会に出るとまた女性の関心は変わります。花形業界があります。商社マン、広告代理店、ITエリート、、。恋愛対象ではなく、結婚相手探しとなると経済力を持つ者が勝者となるようです。加藤茶世代だって20代と結婚する可能性があるくらいです。
「女心と秋の空」とは、ちょっと意味は異なるかもしれないけれど、女性の好みの変化の激しさには感嘆します。
ポジティブに考えれば、色んな男性にチャンスがあるわけだけれど、実際はいかに男がモテ続けるのが大変かここからわかります。村上龍は「すべての男は消耗品である」といっていましたが、確かに男は頑張り続けなければならないようです。また、ここに男女が結婚する理由の1つがある気がします。
最後に19世紀のアイルランドの作家オスカー・ワイルドの言葉を。
「男は疲れたからと言って結婚し、女は好奇心に駆られて結婚する。そして・・・」
ドリアン・グレイの肖像
(・・・の部分のつづきは、面白いことが書いてあります。興味のある方はご自身で調べてみてください。僕の口からは言えません 笑)