効果テキメン!?美女をおとす褒め方
フランスの名女優カトリーヌ・ドヌーブは「美人ですね」と言われた際に「生まれてからずっとこうだったから、そう言われてもわからないわ」と答えたそうだ。
美人を前にして「美しいですね」と言う人は、行列のできる名店で「美味い」としか言えないグルメレポーターに等しい。
相手が耳にタコができるくらい聞き慣れている褒め言葉を発しても、女性のハートをつかむことはできない。
イギリスの作家、サマセット・モームの著書「おんなごころ」の中でこんなシーンがある。
「あなたはとてもお利口な方です」
「ほら、こんどはあたしがほんとうに嬉しがりそうなことをおっしゃてるのね」
「そんなつもりじゃなかったんですが」
「そうお?あたしにはまた、今まで耳にたこができるぐらい聞いた口説きの第一歩のように聞こえたわ『お多福にはきれいな帽子を、美人には本を』ってわけでね。そうじゃありません?」
美人は(仮に才色兼備な女性でも)美しさで以外で褒められていることにあまり慣れていない。だから、モームの言うように、美人には本をプレゼントするように知性面を褒めるのが効果的な口説き文句となる。
これは現代でも同じ。英語では 昔から"dump blonde”(おバカな金髪)という表現がある。金髪の女性は、美人でセクシーだけど、中身がない女性だというイメージが根強くあるようだ。ハリウッド女優のウィノナ・ライダーがまだ若かった頃、地毛の金髪をブロンドにカラーリングしている理由について「(金髪は)バカっぽくみえるから」と言っていた。
実際は、あるアメリカの研究者によると人種や髪の色別のIQテストでブロンドが一番高かったそうで、全くの偏見だそうだが、ナイモノねだりか美人ほど頭がいいとみられたい傾向は強いようだ。
ちなみに、身近なモテ男の友人から同じような考えから「結婚したい」という言葉が非常に女性には有効だと言っていた。可愛い、可愛いは聞きなれている女性でも「結婚」の言葉を聞くと、ほとんどの女性は笑ったり驚いたり、戸惑いをみせるのだという。男性もやはり「結婚したいほど可愛い」とはなかなか言わないのだ。
しかし、それでは結婚詐欺師ではないかと友人に問うと、彼は自身満々に「俺は嘘をついていない」と反論した。
それからしばらくして、彼と一緒にお酒の席で女性にそんな言葉を発する場に遭遇した。よく聞くと「『生まれ変わったら』君と結婚したい」と言っていた。
「生まれ変わったら」!。確かにこれでは嘘ではない。
でもいつか彼は、背中を刺されるのではないかと思った。